大人のカイダン

思ったことをありのままに書いてます。

幸福の条件

 幸せはひとそれぞれ。何が自分にとっての幸せなのかは人によって違う。食べることで幸福を感じる人、恋をすることで幸福を感じる人、世界に誰一人として同じ人はいないのと同様に、幸せの形は人の数だけ存在する。しかし、実際に現実をみてみると、幸せを一律に定義し、幸せを人と比べがちなのだと思う。

 この時期になってくると、就職や試験などで人と比べ、嫌な気持ちになることがある。聞きたくもないのに耳に入って来て、考えたくもないのに考えてしまって、負のスパイラルに陥ってしまう。

 私の好きな少女漫画で、こんな言葉がある。「人は「梅干しおにぎり」である」という言葉だ。人は自分の梅干し(=良いところや幸せなところ)をみることができない。でも、人の梅干しは容易に見えてしまう。だから、人の梅干しを見て羨んでしまうのだと。自分にもちゃんと「梅干し」はあり、その梅干しが見えていないだけなのだ。

 人は人。比べることで自分の立ち位置や社会的な順位はわかりやすくなるかもしれない。しかし、生きるうえで大切なことは、自分固有の幸せを見つけることではないだろうか。一時的な不安や満足を得るのではなく、長期的にみて自分を高めていくことが、ずっと学んでいく姿勢が大切なのだ。人と比べることでは、自分は1ミリたりとも進化しない。もし比べる時間があるのなら、1冊でも多くの本を読むか、知らない街に出かけていこう。そうやって、自分の「梅干し」を磨けていけたらいいな、と思う。